「郵便物が届いたけど、『料金不足』のシールが貼られていて、受取人である自分が支払うことに…なんで?送り主が払うべきじゃないの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
また、「支払わなかったらどうなるの?」と悩んでいる人も多いでしょう。
この記事では、料金不足の郵便物がなぜ受取人払いになるのか、その仕組みと支払わなかった場合の影響について、わかりやすく解説します。
料金不足の郵便物が届いたときの対応の仕方
郵便物が届いたのに「料金不足」と書かれていたら、どうすればいいのでしょうか?
受け取る場合と受け取らない場合で対応が異なるので、それぞれ詳しく説明します。
受け取りたい場合の対応
料金不足の郵便物を受け取りたいときは、以下の2つの方法があります。
通知はがきに不足分の切手を貼り、ポストへ投函する
- 郵便局から「料金不足のお知らせ(通知はがき)」が届くことがあります。
- そのはがきに、不足している料金分の切手を貼ってポストに投函すると、後日、郵便物が届けられます。
- 切手が手元にない場合は、コンビニや郵便局で購入できます。
最寄りの郵便局で精算する(通知はがきを持参)
- 直接郵便局に行って、不足分を現金で支払う方法もあります。
- この場合、通知はがきを必ず持参してください。
- 郵便局員に料金を支払うと、その場で郵便物を受け取ることができます。
※不足金が100円未満の場合は通知はがきと一緒に郵便物が配達されます。
受け取りたくない場合の対応
もしその郵便物を受け取りたくない場合は、以下の手順で返送しましょう。
- 届いた郵便物に「料金不足のため受け取れません」と記入する。
- その下に、自分のサイン(または捺印)をする。
- ポストに投函する。
これで郵便局が処理を行い、送り主に返送されます。送り主は郵便物が戻ってくることで、料金不足だったことに気づくでしょう。
郵便物の料金不足の受取人払いなのはなぜ?
郵便物が料金不足だった場合、なぜ受取人が支払うことになるのでしょうか?
これは、日本郵便が「受取人が支払ってでも郵便物を受け取りたい」というニーズを考慮しているためです。
では、詳しく見ていきましょう。
必要な郵便物を受け取れるようにするため
料金不足の郵便物は、本来であれば差出人に返送されるべきものです。
しかし、返送するとどうしても時間がかかります。
特に、書類や荷物を急いで必要としている場合、間に合わなくなる可能性があります。
例えば
- 試験や面接の応募書類(締切が迫っている)
- 商品やプレゼント(誕生日や記念日までに欲しい)
- 大事な契約書や請求書(期限がある)
このように、「どうしても受け取りたい!」というケースは少なくありません。
そこで、日本郵便は親切心で受取人払いという方法を用意しているのです。
差出人と受取人、両方にとって合理的な仕組み
もし郵便局がすべての料金不足の郵便物を返送するルールにした場合、差出人も受取人も困ることになります。
差出人の不注意で料金不足になった場合、送り直しの手間がかかる
受取人が急ぎで必要な場合、間に合わないことがある
受取人払いなら、受取人が「料金を払ってでも受け取りたい」と判断すれば、その場で受け取ることができるため、トラブルを減らすことができます。
「受取人が支払うのはおかしい」という考え
「そもそも料金不足は差出人のミスなのに、なぜ受取人が支払うの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
確かに、郵便料金は本来、差出人が負担するべきものです。
しかし、日本郵便は「受取人が支払いたくない場合は返送する」という選択肢も用意しています。
受け取りたくない場合は、郵便物に「料金不足のため受け取りません」と記入し、サインまたは捺印をしてポストに投函すれば、そのまま差出人に返送されます。
郵便物の料金不足の受取人払いは、「急ぎの郵便物を受け取りたい人のための仕組み」です。
- 受取人にとっては、必要な郵便物をすぐに受け取れるメリットがある。
- 差出人にとっては、郵便物が返送される手間を減らせる。
- 受け取りたくない人のために、返送の選択肢も用意されている。
このように、日本郵便は受取人と差出人の両方に配慮したルールを作っているのです。
郵便物の料金不足で払わなかったらどうなる?
料金不足の郵便物が届いたとき、「支払わなかったらどうなるの?」と気になる人もいるでしょう。
実は、料金不足の郵便物に対して、郵便局が督促をしたり、延滞金を請求したりすることはありません。
しかし、何度も支払いを無視し続けると、郵便の受け取り方法に影響が出る可能性があります。
では、詳しく見ていきましょう。
支払わなくても特に罰則はない
仮に料金不足の郵便物を放置しても、郵便局員が「払ってください」と請求に来ることはありませんし、延滞金などが発生することもありません。
これは、郵便局にとって、不足分の料金をいちいち督促するよりも、そのまま処理したほうがコストがかからないからです。
また、料金不足の郵便物の多くは「不足額100円未満」のケースがほとんどです。
このような少額の料金不足について、一件一件請求するのは手間がかかりすぎるため、郵便局としては「受取人の良心に任せる」という方針をとっています。
何度も支払わないとどうなる?
一度や二度なら問題になりませんが、もし何十回も料金不足の郵便物を受け取りながら支払いをしない場合、郵便局の対応が変わることがあります。
通常、料金不足の郵便物は郵便受けに投函されます。
しかし、あまりにも支払わない回数が多いと、郵便局はそのまま配達せず、郵便局員が直接訪問し、「料金不足の郵便物が届いていますが、どうしますか?」と対面で確認するようになります。
この場合、受取人はその場で支払うか、受け取りを拒否するかを選ばなければなりません。
つまり、「支払いを無視し続ける」ということはできなくなるわけです。
郵便物の料金不足の受取人払いはなぜ?払わなかったらどうなる?のまとめ
郵便物の料金不足の受取人払いは、「受取人が支払ってでも受け取りたい」というニーズに対応するための仕組みです。
返送には時間がかかるため、急ぎの郵便物が届かないと困る場合に役立ちます。
料金不足の郵便物を受け取る場合は、不足分の切手を貼ってポストに投函するか、郵便局で精算します。
受け取りたくない場合は、郵便物に「受け取りません」と記入し、サインまたは捺印してポストに投函すれば返送されます。
支払わなくても督促や延滞金は発生しませんが、何度も支払わないと対面で確認が必要になることがあります。