「しまった!間違えて郵便ポストに入れちゃった…」こんな経験はありませんか?
大事な書類やまだ切手を貼っていない手紙、出すつもりのなかったものを誤って投函してしまうと、取り出せるのか心配になりますよね。
郵便ポストは簡単には開けられませんが、状況によっては対処できる方法があります。
この記事では、ポストを開けてもらえるのか、間違って投函したときにどうすればいいのかを分かりやすく解説します。
郵便ポストを開けてもらうことはできる?
結論から言うと、郵便ポストを開けてもらうことはできません。
一度投函した郵便物は、原則として誰でも簡単に取り出せない仕組みになっています。
これは、郵便物の盗難や不正な取り出しを防ぐためです。
たとえば、「大事な書類を間違えて入れてしまった!」「まだ切手を貼っていないのに投函してしまった!」という場合でも、ポストのカギを持っている郵便局員でさえ、すぐに開けて返してくれることはありません。
仮に、郵便スタッフがポストの中身を回収するタイミングに立ち会ったとしても、その場で郵便物を返してもらうことは規則で禁止されています。
では、もし間違えて投函してしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
その場合は、郵便局に連絡して正式な手続きを行う必要があります。
この手続きについては、次の章で詳しく解説します。
間違って郵便ポストに投函した時の対処方法
郵便ポストに間違えて投函してしまったときは、焦らずに適切な手続きを行うことが大切です。状況によって対処方法が異なるため、「発送される前」と「発送された後」のケースに分けて詳しく解説します。
発送される前の場合
郵便ポストに投函した直後で、まだ回収されていない場合は、できるだけ早く取集担当郵便局に連絡しましょう。
郵便ポストには、回収を担当する郵便局の名前や連絡先が記載されています。
その郵便局に問い合わせることで、発送される前の郵便物を見つけられる可能性が高まります。
問い合わせの際には、以下の情報を伝えるとスムーズです。
・郵便物の詳細情報を伝えるポイント
- 何時ごろ投函したか(できるだけ正確に)
- 送付先の住所と名称または氏名(どこに送ろうとしたか)
- 差出人の住所と名称または氏名(自分の情報)
- 郵便物の特徴(普通郵便・速達・書留など)
- 投函したポストのポスト番号(ポストに記載されている番号)
郵便局が郵便物を見つけた場合、連絡が来るので、取集担当郵便局へ直接出向いて受け取る必要があります。
このとき、本人確認書類が必須です。
・郵便物の引き取り時に必要なもの
- 個人の場合:免許証、マイナンバーカード、パスポートなどの公的身分証明書
- 法人の場合:会社の名刺、社会保険証など、勤務先を証明できるもの
- 共通で必要なもの:印鑑
注意点
郵便物は、自宅や会社へ転送してもらうことはできません。
必ず郵便局へ直接取りに行く必要があります。
本人確認書類がないと受け取ることができないため、忘れずに持参しましょう。
発送された後の場合
もし、すでに郵便物が回収されて発送手続きに入ってしまった場合は、「取り戻し請求」という手続きを行う必要があります。
これは、郵便局が郵便物を発送途中で止めて回収する方法ですが、必ずしも成功するとは限りません。
そのため、気づいたらできるだけ早く手続きを行いましょう。
・取り戻し請求の手続き方法
- 最寄りの郵便局の窓口に行き、「取り戻し請求書」を提出する。
- 必要事項を記入する。(1通につき1枚)
- 手数料を支払う。(配達局窓口で請求する場合:550円、その他の場所で請求する場合:750円)
・「取り戻し請求書」に記入する内容
- 何時ごろ投函したか(できるだけ正確に)
- 送付先の住所と名称または氏名(どこに送ったか)
- 差出人の住所と名称または氏名(自分の情報)
- 郵便物の特徴(普通郵便・速達・書留など)
郵便局が郵便物を見つけると連絡が来るので、発送前と同じく、郵便局へ直接出向いて受け取ります。
このときも、本人確認書類と印鑑が必要です。
・郵便物の引き取り時に必要なもの
- 個人の場合:免許証、マイナンバーカード、パスポートなどの公的身分証明書
- 法人の場合:会社の名刺、社会保険証など、勤務先を証明できるもの
- 共通で必要なもの:印鑑
・発送後の取り戻しが難しい場合もある
「取り戻し請求」をしても、以下のような場合は郵便物を取り戻せないことがあります。
- すでに配達済み(相手の手元に届いている)
- 海外へ発送済み(国際郵便は特に難しい)
このようなケースでは、郵便局側でも対応できないことが多いため、誤投函を防ぐことが一番の対策となります。
郵便ポストを開けてもらうことはできる?間違って投函した時の対処方法のまとめ
郵便ポストを開けてもらうことはできません。
一度投函した郵便物は、盗難防止のため簡単には取り出せない仕組みになっています。
仮に郵便スタッフが回収する場面に立ち会ったとしても、その場で返却してもらうことはできません。
間違えて投函した場合、発送前ならポストに記載された取集担当郵便局に連絡し、郵便物が見つかれば本人確認をして直接受け取ることが可能です。
発送後は郵便局で「取り戻し請求」を行い、手数料を支払って回収する手続きが必要ですが、必ずしも成功するとは限りません。