料金後納郵便とは?切手はいらない?出し方や手続きを解説

料金後納郵便の出し方

郵便物を出す際、毎回切手を貼るのが面倒…そんな方に便利なのが「料金後納郵便」です。

このサービスを利用すれば、切手を貼る手間が省けるだけでなく、大量の郵便物を効率的に発送できます。

でも、「具体的にどうやって利用するの?」「手続きは面倒なの?」と疑問や不安を感じている方も多いはず。

この記事では、料金後納郵便の仕組みや手続き、出し方をわかりやすく解説します。

料金後納郵便とは

料金後納郵便とは、切手を貼る手間を省いて郵便物を発送できる便利なサービスです。

この仕組みでは、1か月間に送った郵便物や荷物の料金を、翌月にまとめて支払います。

そのため、毎回切手を購入したり貼ったりする必要がなくなり、特に大量の郵便物を扱う企業や団体にとっては作業の効率化につながります。

支払い方法も柔軟で、金融機関の口座振替を利用すれば、料金を自動的に引き落として支払うことが可能です。

また、手紙やはがきだけでなく、ゆうパックやレターパックなど、さまざまな郵便物や荷物が対象になります。

例えば、毎月数百通のダイレクトメールを発送する会社や、定期的に資料を送る必要がある団体にとって、とても役立つサービスです。

料金後納郵便は手続きが必要ですが、一度利用を開始すれば、郵便業務がぐっとスムーズになるため、多くの事業者にとって魅力的な選択肢です。

料金後納郵便の出し方

料金後納郵便を利用するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。

以下に、具体的な流れをわかりやすく説明します。

郵便局に承認を得る

まずは料金後納郵便を利用するための承認を郵便局から得る必要があります。

利用条件は以下の通りです。

1. 毎月の差し出し数の条件

郵便物や荷物を毎月50通(個)以上差し出すことが条件です。

特例として、以下の条件でも利用できます。

  • ゆうメール・ゆうパケットを除いた荷物は10個以上。
  • 国際小包は10個以上。
  • EMS(国際スピード郵便)は4個以上。

2. 担保が必要な場合がある

差し出す郵便物や荷物の料金概算額の2倍以上の担保が求められるケースがあります。

担保の形式には、現金や有価証券、または郵便局が定めた保証があります。

これらの条件を満たした上で、郵便局に問い合わせて必要書類を提出しましょう。

審査が通れば承認を得ることができ、利用が開始できます。

封筒に料金後納郵便の表記をする

料金後納郵便の表記例

料金後納郵便を利用する際、郵便物や荷物には「料金後納郵便」の表記が必要です。

表記の方法は以下の通りです。

・表記位置

郵便物の表面左上部に記載します。

ただし、横長の封筒を使用する場合は右上部に記載してください。

・表示の大きさ

  • 円形の場合:直径2cm~3cm。
  • 四角形の場合:縦横2cm~3cm。

・郵便局名の記載

表示上部に、郵便物を差し出す郵便局名を記載します。

例)銀座郵便局から発送する場合 → 銀座局

・差出人の氏名と住所

郵便物や荷物の外側に、差出人の氏名と住所を明記していれば、郵便局名の記載を省略することができます。

これらのルールを守ることで、料金後納郵便として正しく扱われます。

>>料金後納郵便の表示方法の詳細はこちら

後納郵便物等差出票と郵便物を「指定の郵便局」に差し出す

郵便物を発送する際には、「後納郵便物等差出票」と一緒に差し出す必要があります。

この差出票には差し出す郵便物の種類と数量、サイズ、1通の料金、合計料金などを書く必要があります。

差出票と郵便物を、郵便局から指定された窓口に提出すれば手続きは完了です。

差し出し後、料金は翌月にまとめて請求されます。

間違えて料金後納郵便をポストに入れてしまったらどうなる?

料金後納郵便は、原則として「指定の郵便局の窓口」に差し出す必要があります。

しかし、うっかりポストに入れてしまった場合、状況によってはトラブルが発生することがあります。

以下のケースごとに説明します。

後納ポストインに申し込んでいる場合

もし「後納ポストイン」というサービスに申し込んでおり、後納郵便物等差出票を郵便物と一緒にポストへ入れていた場合は、問題なく処理されます。

後納ポストインとは、特定の条件下でポスト投函が認められるサービスで、大量の郵便物を発送する企業や団体に便利な仕組みです。

事前に申し込みを行い、条件を守っていれば郵便物は無事に届けられます。

後納ポストインを申し込んでいない場合

後納ポストインを申し込んでいない場合、ポストに入れた料金後納郵便は料金不足として処理され、以下の対応が行われます。

・差出人に返送される

差出人の名前と住所が郵便物に記載されていれば、料金不足の理由を添えて郵便物が差出人に戻されます。

・受取人に料金請求がいく場合がある

差出人の情報がない場合や、郵便局が特別な事情と判断した場合は、受取人に料金を請求する連絡がいくこともあります。

この場合、受取人が料金を支払わない限り郵便物は届けられません。

間違えた場合の対処方法

間違えてポストに入れてしまったことに気づいたら、早めに郵便局に連絡してください。

郵便物が集荷される前なら、対応してもらえる可能性があります。

また、ポスト投函を避けるために、料金後納郵便は必ず指定の郵便局窓口に直接提出する習慣をつけることが大切です。

料金後納郵便とは?切手はいらない?出し方や手続きのまとめ

料金後納郵便は、切手を貼らずに郵便物を発送し、1か月分の料金を翌月に一括で支払える便利なサービスです。

大量の郵便物を発送する企業や団体に適しており、事前に郵便局の承認が必要です。

条件として、毎月50通以上の差し出しや、担保が必要な場合があります。

郵便物には「料金後納郵便」の表示が必須で、後納ポストイン利用時を除き、指定の郵便局窓口へ提出します。

誤ってポストに入れると、料金不足として処理される場合があるため注意が必要です。

正しい手続きを理解して利用しましょう