郵便物を確実に届けたいときに気になる「配達証明」というサービス。
内容証明や特定記録との違いがわからず、どれを使えばいいのか迷っていませんか?
大事な書類や手紙がちゃんと届いた証拠を残したいとき、それぞれのサービスの特徴を知っておくと安心です。
本記事では、配達証明の仕組みや役立つ場面、さらに内容証明や特定記録との違いをわかりやすく解説します。
郵便物の配達証明とは?
配達証明は、大事な郵便物を送った際に「確かに届けました」という証拠を郵便局が発行してくれるサービスです。
この証明は、たとえば契約書や重要な通知書を送るときに便利です。
相手に郵便物が届いたことを後から証明したい場合に利用されます。
ただし、配達証明を使うには「一般書留」というオプションも合わせて申し込む必要があります。
一般書留とは、郵便物を送るときに特別に管理して、安全に配達されることを保証するサービスです。
もし紛失や破損があった場合には補償も受けられます。
配達証明は受取人が誰であるかまでを保証するものではありません。
あくまで「届けた事実」のみが証明されるため、正確な受取人の確認が必要な場合は、他の方法(たとえば本人確認付きのサービス)を検討すると良いでしょう。
料金は配達証明の追加料金350円に加え、一般書留の料金480円がかかります。
これらは基本の郵便料金に加算されるため、費用を事前に計算しておくと安心です。
郵便物の配達証明・内容証明・特定記録との違いは?それぞれどんな時に使うもの?
郵便物を確実に届けたいとき、配達証明・内容証明・特定記録といった郵便サービスがありますが、それぞれの役割が違います。
どのサービスを選べばいいのか、目的に応じて使い分けが重要です。
配達証明
配達証明は、「郵便物を確かに相手に届けました」という証明をするサービスです。
郵便局が配達の事実を記録し、証明書を発行してくれます。
契約書や重要な通知を送るときに使うことが多いです。
ただし、一般書留を付けることが条件となります。
・こんな時に便利
- 重要な書類が届いたことを証明したい
- 配達した証拠が必要な手続きがある場合
内容証明
内容証明は、郵便物の「中身」を郵便局が証明してくれるサービスです。
「いつ、どんな内容の手紙を、誰から誰に送ったのか」が証明されるので、トラブルの防止に役立ちます。
たとえば、契約の解除や支払い請求を正式に伝える場面でよく利用されます。
・こんな時に便利
- 相手に特定の通知を正式に伝えたい
- 後から「そんな手紙は受け取っていない」と言われないための証拠を残したい
特定記録
特定記録は、郵便物を出したことを記録するサービスです。
郵便局は「いつ郵便を引き受けたか」を記録しますが、配達証明や内容証明のように配達や内容を証明することはありません。
配達は受取人の郵便受けに投函されるため、受取人が署名する必要はありません。
・こんな時に便利
- 受取人に負担をかけずに郵便物の引受け記録を残したい
- 書類が紛失した場合に、出した証拠を示したい
それぞれのサービスを理解し、状況に応じて使い分けることで、大切な郵便物を確実に届けることができます。
郵便物の配達証明とは?内容証明や特定記録との違いは?のまとめ
郵便物の配達証明は、一般書留と組み合わせて「郵便物が確かに届けられた」という事実を証明するサービスです。
一方、内容証明は「いつ、どんな内容の文書を誰から誰に送ったか」を郵便局が証明するサービスで、法的な通知やトラブル防止に役立ちます。
特定記録は郵便物を引き受けたことを記録するサービスで、郵便受けへの配達となります。