郵便局のクール便とは?送り方や料金、サイズなど

郵便局のクール便

食品や生花など、暑い時期でも新鮮な状態で送りたいものがあるとき、「郵便局のクール便」を利用したいと考える方も多いのではないでしょうか。

でも、「郵便局にクール便はあるの?」「どのくらいの料金がかかるの?」「サイズ制限はあるの?」「どうやって送るの?」など、初めて利用する方にとっては分からないことだらけですよね。

このページでは、郵便局のクール便について、送り方や料金、サイズなど、知りたい情報を分かりやすく解説します。

郵便局のクール便とは?

郵便局のクール便は、「チルドゆうパック」という名前のサービスです。

このサービスでは、0~5℃の冷蔵温度で荷物を届けてもらうことができます。

例えば、生鮮食品やスイーツ、チョコレートなど、冷蔵状態を保つ必要があるものを安全に届けるのにぴったりです。

ただし、注意が必要なのは「冷凍品」は送れないということです。

クール便は冷蔵専用なので、アイスクリームや冷凍の魚介類を送りたい場合には、他の配送方法を検討する必要があります。

郵便局のクール便で送れる荷物のサイズ

郵便局のクール便では、荷物のサイズにいくつかの制限があります。

具体的には、荷物の「縦・横・高さの合計サイズ」と「重さ」に基づいて制限が決められています。

以下が主なサイズの基準です。

  • 60サイズ:縦・横・高さの合計が60cm以下
  • 80サイズ:縦・横・高さの合計が80cm以下
  • 100サイズ:縦・横・高さの合計が100cm以下
  • 120サイズ:縦・横・高さの合計が120cm以下
  • 140サイズ:縦・横・高さの合計が140cm以下
  • 150サイズ:縦・横・高さの合計が150cm以下

また、以下の点にも注意が必要です:

  • 長辺の長さ:どのサイズでも長辺が100cmを超えてはいけません。
  • 重量:重さは25kg以下に収める必要があります。
  • 横倒しができない荷物:荷物を横にすることができない場合、高さ(厚さ)が50cm以下である必要があります。

あまりにも大きなサイズの荷物はクール便では対応していないので注意してください。

郵便局のクール便の料金

郵便局のクール便を利用する際の料金は、「ゆうパックの基本運賃」にクール便の追加料金を加えた金額となります。

基本運賃は荷物を送る距離(配送先の地域)によって異なり、それに以下のクール便の追加料金がプラスされます。

クール便の追加料金

  • 60サイズ:ゆうパックの基本運賃 + 225円
  • 80サイズ:ゆうパックの基本運賃 + 360円
  • 100サイズ:ゆうパックの基本運賃 + 675円
  • 120サイズ:ゆうパックの基本運賃 + 675円
  • 140サイズ:ゆうパックの基本運賃 + 1,330円
  • 150サイズ:ゆうパックの基本運賃 + 2,100円

たとえば、80サイズの荷物を送る場合、ゆうパックの基本運賃が1,200円であれば、クール便の料金は1,560円(1,200円+360円)になります。

>>距離ごとのチルドゆうパックの料金を調べるならこちら

郵便局のクール便の送り方

郵便局のクール便を利用して荷物を送る際には、以下の手順に従うとスムーズに発送できます。

荷物を梱包する

クール便の梱包には特に指定された箱はありません。

手元にあるダンボールや紙袋でも問題ありません。

ただし、荷物が破損しないようしっかり梱包することが大切です。

また、生鮮食品など温度管理が重要なものは、必要に応じて保冷剤を入れると安心です。

ポイント

  • 保冷剤は多めに用意すると、配送中も温度を保ちやすいです。
  • 梱包材に隙間がある場合は、新聞紙や緩衝材を詰めて荷物が動かないようにしましょう。

荷物をあらかじめ冷やしておく(予冷)

クール便では荷物が冷えた状態で配送されるため、発送前に荷物を冷蔵庫などでしっかり冷やしておきましょう。

この「予冷」をしておくことで、配送中も荷物の温度を適切に保つことができます。

注意点

  • 温度が高い状態で預けると、配送中に荷物が傷む可能性があります。
  • 特に夏場は念入りに冷やしておくと安心です。

対応している郵便局に持ち込む、または集荷を依頼する

クール便を利用できるのは、一部の郵便局に限られています。

事前に対応している郵便局を確認してから持ち込むようにしましょう。

また、自宅まで荷物を取りに来てもらえる「集荷依頼」も利用可能です。

郵便局のウェブサイトや電話で申し込みができます。

手順

  • 対応郵便局を確認する
  • 集荷を希望する場合は郵便局に連絡して日時を予約する。
  • 発送時に、送り先や内容物を記載した伝票を記入する。

対応郵便局は公式サイトの検索で「郵便サービスから選ぶ」の中の「チルドゆうパック」にチェックを入れて検索すると調べることができる。

>>クール便に対応している郵便局を探すならこちらから

>>WEB集荷サービスの申し込みはこちらから

郵便局のクール便で送るときの注意点

郵便局のクール便を利用する際には、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

これらを事前に確認しておけば、スムーズに荷物を発送できます。

クール便対応の郵便局を確認する

クール便を取り扱っている郵便局は限られています。

大きな郵便局では対応していることが多いですが、小さな郵便局では対応していない場合がほとんどです。

荷物を持ち込む前に、公式ウェブサイトや郵便局に問い合わせて対応しているかを確認しましょう。

荷物をあらかじめ冷やしておく(予冷)

クール便では荷物を冷蔵状態で配送しますが、発送前に荷物を冷蔵庫でしっかり冷やしておく「予冷」が必要です。

予冷がされていない場合、配送中に保冷温度が上がり、他の荷物に影響を与える可能性があります。

このため、予冷されていない荷物は引受を断られることもあります。

冷凍品は送れない

クール便は冷蔵専用であり、冷凍品には対応していません。

冷凍の食品やアイスクリームなどを送りたい場合は、「冷凍ゆうパック」を利用する必要があります。

ただし、冷凍ゆうパックは法人専用のサービスで、個人では利用できません。

そのため、冷凍品を送りたい場合は他社の冷凍配送サービスを検討する必要があります。

郵便局のクール便とは?送り方や料金、サイズなどのまとめ

郵便局のクール便は、「チルドゆうパック」という冷蔵専用の配送サービスです。

温度を0~5℃に保ち、生鮮食品やスイーツなどを新鮮な状態で送ることができます。

ただし、冷凍品は送れません。

送り方は、荷物を適切に梱包し、予冷してから対応郵便局に持ち込むか集荷を依頼します。

対応郵便局は限られているため、事前確認が必要です。

料金は「ゆうパック基本運賃+追加料金」で、サイズや距離によって異なります。

荷物は150サイズ・25kg以下、長辺100cm以下が条件です。