特定記録郵便を使ってみたいけれど、「どうやって出すの?」「料金はいくら?」「どれくらいで届くの?」といった疑問をお持ちではありませんか?
特定記録郵便は、送りたいものの配達記録を残せる便利なサービスです。
でも、初めて使うときは手続きやルールが分かりにくいですよね。
本記事では、特定記録郵便の出し方や料金、到着までの日数などを分かりやすく解説します。
特定記録郵便とは?
特定記録郵便とは、郵便物やゆうメールを送る際に、郵便局でその「引受け」を記録するサービスのことです。
簡単に言えば、郵便物を「いつ郵便局で預けたか」を記録に残すことができるので、後から配達状況を確認することができます。
例えば、大切な書類や取引先への郵便物、個人間のオークション商品など、「ちゃんと送ったことを証明したい」ときに便利なサービスです。
特定記録郵便を利用すると、郵便物が相手に届くまでの流れをインターネット上で追跡できます。
具体的には、「郵便局が引き受けた」「配送センターを通過した」「配達が完了した」といった情報が分かります。
ただし、このサービスでは郵便物が相手に手渡されるのではなく、相手の郵便受けに配達されます。
そのため、「相手が確実に受け取った」という証明にはなりません。
郵便局で発行される受領証は、「郵便局で引き受けた」という記録のみが残る仕組みです。
通常の郵便では、配達の記録が残らないため、万が一トラブルが発生したときに「本当に送ったのか」を証明するのが難しい場合があります。
その点、特定記録郵便は、客観的な証拠を残したい場合にとても役立ちます。
特定記録郵便と簡易書留の違いは?
特定記録郵便と簡易書留は、どちらも郵便物の記録を残すサービスですが、目的や使い方に応じて選ぶ必要があります。
大きな違いは「配達方法」と「補償の有無」です。
簡易書留は、郵便物を受取人に直接手渡しするサービスです。
受取人は受け取る際にサインや捺印が必要になるため、郵便物が確実に届いたことを記録として残せます。
また、万が一郵便物が紛失してしまった場合でも、簡易書留には最大5万円までの補償が付いているため、重要な書類や高価なものを送る際に安心です。
特定記録郵便は、郵便物が受取人の郵便受けに投函され、手渡しは行われません。
そのため「相手が確実に受け取った」という証拠や紛失した場合の補償を必要としない場合に適しています。
例えば、個人オークションやフリマアプリで商品を送ったことを証明したい場合には、特定記録郵便で十分です。
料金も比較的安いため、手軽に利用できる点が魅力です。
特定記録郵便の出し方
特定記録郵便を利用するには、郵便局の窓口で手続きが必要です。
ポスト投函はできないため、必ず郵便局へ持ち込みましょう。
以下に手続きの流れを詳しく説明します。
「書留・特定記録郵便物等受領票」の記入
郵便局の窓口には、「書留・特定記録郵便物等受領票」という専用の用紙が用意されています。
この用紙に必要事項を記入することで、特定記録郵便の手続きを進めることができます。
記入する内容は以下の通りです。
- 依頼主(あなた)の住所と氏名
- 届け先の氏名
用紙の最上部には「書留・特定記録郵便物等受領票」と書かれています。
この中で「特定記録郵便」の項目を選び、〇印をつけるのを忘れないようにしましょう。
郵便物と受領票を窓口に提出
受領票に必要事項を記入したら、郵便物と一緒に窓口へ提出します。
このとき、郵便局員が郵便物にバーコードシールを貼り付けます。
このバーコードによって配達状況を追跡できるようになります。
受領票の控えを受け取る
窓口で手続きが完了すると、郵便局員から「受領票の控え」が渡されます。
この控えには「お問い合わせ番号」が記載されており、配達状況を確認する際に必要になります。
そのため、この控えは配達が完了するまで必ず保管しておきましょう。
万が一、相手に届いていないなどのトラブルが起きた場合、この番号が解決の手がかりになります。
特定記録郵便の料金
特定記録郵便の料金は、通常の郵便料金やゆうメールの基本料金に「追加料金」を加算する形で計算されます。
具体的には以下の通りです。
・郵便物(手紙やはがき)
基本料金に+210円を加算します。
例えば、110円で送れる定形郵便物を特定記録郵便で送りたい場合、合計で320円となります。
・ゆうメール
基本運賃に+160円を加算します。
例えば、ゆうメールの送料が180円の場合、特定記録郵便として送るときは合計340円になります。
特定記録郵便の配達日数
特定記録郵便の配達日数は、普通郵便と同じスケジュールで配送されます。
そのため、送った地域や届け先によって異なりますが、通常は最短で翌々日に配達されます。
例えば、月曜日に郵便局へ差し出すと、水曜日頃に届けられるイメージです。
ただし、注意したいポイントがあります。
特定記録郵便では、土曜日・日曜日・祝日の配達は行われません。
そのため、金曜日や祝前日に差し出した場合、配達までに通常よりも時間がかかることがあります。
例えば、金曜日に郵便局へ出した場合、配達は翌週の月曜日以降になる可能性があります。
このため、急ぎの書類や期日が決まっている郵便物を送る場合は、スケジュールをよく確認して差し出すことが大切です。
特定記録郵便とは?出し方や料金、日数など詳しく解説!のまとめ
特定記録郵便は、郵便物やゆうメールの引受けを記録し、配達状況をインターネットで確認できる便利なサービスです。
手続きは郵便局の窓口で行い、「書留・特定記録郵便物等受領票」に必要事項を記入して差し出します。
料金は通常の郵便料金に210円(ゆうメールは160円)を加算。
配達日数は普通郵便と同じで、最短で翌々日。
ただし、土日祝の配達は行われません。
重要な記録を残したいけど手軽に送りたい場合におすすめです!